スタッフブログ
【看護部】ストーマ装具装着体験
2016-09-28
こんにちは。
新人看護師教育担当の東です。
新人看護師が高野病院に来て半年経ちました。
先月新人さんとそれぞれの指導者が集まり、勉強会を行いました。
熱心な指導者の下、ぐっと成長した新人さんの姿を見て嬉しい気持ちになりました。
高野病院では、一時的・永久的に人工肛門(ストーマ)を造られる患者さまがおられます。
その患者さまの気持ちを少しでも理解しようと、毎年新人看護師全員「ストーマ装具装着体験」をしています。
ストーマ用の袋(写真)に水を150mlくらい入れて腹部に貼り、出掛ける時も寝る時も24時間装着したままで過ごし、どんな感想を持ったかレポートに書いて提出してもらっています。
そのレポートを一部抜粋して紹介します。
『ストーマを持ちながら仕事をしている人はどんな気持ちだろうと、私は深夜勤務前から24時間装着しました。
袋の中の水の重さと、お腹が下に垂れるような感覚を感じ、また漏れないかという不安がありました。
勤務中はよく身体を動かすので、パックを固定する専用のベルトや道具があれば動きやすいと思いました。
また袋と皮膚が触れる部分の痒みがあり、装具の適切な選択が大切だと思いました。
袋を皮膚から剥がす時、皮膚と密着しておりかなりの痛みがありました。患者さまに「ゆっくり剥がして下さい」という声かけの理由が剥離刺激を減らすためだということが身をもってわかりました。
今後患者さまのケアに活かしていきたいと思いました。』
『私の使った装具は、装具の裏側が不織布になっていたのでカシャカシャする感じはあまり気にならなかったです。
お腹を丸めたり、しゃがんだりした時に装具を装着していることを思い出す程度で、家にいる限りではあまり不便は感じませんでした。
しかし寝る時の体勢に悩み、夜中に漏れないか心配しましたが、大丈夫でした。
外出先ではパックが漏れているのではないかと気になり、何度もトイレに行き確認しましたが、意外としっかりくっついていて安心しました。
パックを剥がす時、うぶ毛が引っ張られて痛かったので、湿らせたり剥離剤を使ったりしたらスムーズに剥がすことが出来ました。パックを剥がした時、剥がした開放感でスッキリしました。
ストーマの患者さまは少しの間しか剥がすことが出来ないし、同一部位にしか貼れないので、皮膚を清潔にし乾燥させることが大切だと思いました。』
私も新人の時にこの装具体験をしました。
毎年レポートを読む度に初心に帰ります。
ストーマを造られた患者さまが退院後に不便がないよう、今後も患者さまに寄り添いながらお手伝いをしていきたいと思います。
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