■ 肛門疾患の薬物療法(当院の場合) |
痔(痔核・裂肛・痔ろう)については肛門科のページをご覧ください。
ほとんどの痔疾患は、局所のうっ血及び炎症が原因であるため、うっ血を除去する薬(血行をよくする薬)及び炎症を抑える薬が主な治療薬です。表は、当院で使用している主な内服薬、軟膏及び坐薬を示しています。
痔疾患に用いる主な内用剤
内
用
薬 |
飲
み
薬 |
商品名 |
薬の作用 |
使用上の注意 |
ヘモナーゼ |
ビタミンE含有
血行促進
炎症を抑え腫れを治す
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血液さらさらの薬の作用を強めることがあります |
ビタミンE製剤 |
血行促進 |
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痔疾患に用いる主な外用剤
外
用
薬 |
商品名 |
薬の作用 |
使用上の注意 |
強力ポステリザン軟膏 |
ステロイド含有
抗炎症
(止血)
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ステロイド含有のため局所に化膿性細菌またはウィルス性感染症の場合は注意が必要です。
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ヘモレックス軟膏 |
ステロイド含有
抗炎症
抗菌
(止血)
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ネリザ軟膏 |
ステロイド含有
抗炎症
(止血) |
ボラザG軟膏
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抗炎症 |
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※薬品名は当院で使用している商品の名称を掲載しています。同じ成分でも製薬会社によって商品名が異なる場合があります。
裂肛の場合は、便をスムーズに出すため下剤を使用します。また痔ろうの場合は、原因となる感染を防ぐ目的で抗生剤が追加されますが、薬のみでは完治しないため手術をしなければなりません。さらに、出血・痛み・かゆみなどの症状が見られる場合は、それぞれ止血剤・鎮痛剤及びかゆみ止めなどが処方されます。
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