スタッフブログ
【消化器外科】熊本地震とオストメイト
2016-06-06
はじめまして、初回投稿で戸惑っていますが、高野病院外科部長の岩本です。
平成26年10月1日より高野病院で勤務し、外科スタッフの中では新参者です。消化器外科が専門で特に大腸がん、炎症性腸疾患の手術を行っています。 高野会に入る以前は国立病院機構仙台医療センターにおり、当時、宮城県で直腸がんの手術数が95例で1番多く(2009年読売新聞「病院の実力」調べ)その大半の手術に携わっていました。肛門を温存する手術を早くから行っていましたので他院から紹介されて来られる患者様も多くおられました(当時の記事は仙台医療センターの広報誌P6に掲載されています。 記事はこちら(外部リンク)をご覧ください)。
さて、
熊本地震と高野病院
突然やってきた今回の震災に私は驚きを隠せません。ご家族やご親類にご不幸・被害に遭われた多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。当院も4月16日の本震後、ライフラインや建物の安全上の問題で、入院患者さまを一旦関連病院(くるめ病院)に転院して頂き対処しました。幸い2週間ほどで復旧し、通常診療を行っています。
オストメイトの診療
大腸肛門病センター高野病院は肛門科として知名度が高いのですが、熊本県指定がん診療連携拠点病院でとくに直腸がんの手術数が年間約80例と九州屈指の診療を行っています。人工肛門を造らない肛門温存手術を行っておりますが、また、人工肛門を有する患者さま(オストメイト)に対する診療も力を入れています。
オストメイトの災害拠点病院
熊本地震の発生に伴い、支援の中心となる日本排泄リハビリテーション学会( 外部リンク)より災害拠点病院に指定されました。日本オストミー協会( 外部リンク)やセーフティーネット連絡会と連携し、ストーマ用品やお困りのオストメイトに支援してきました。
災害時支援を通じて
私は2011.3.11の東日本大震災を経験しており、熊本で2度目の被災地医療に関わりました。オストメイトという限定した患者さまの支援でしたが、被災地医療には(1)物の流れ (2)人の流れ (3) 情報(の流れ) 三つの要素があり、被災地、支援機関、行政といった様々な立場より医療・福祉支援を連携して展開することが求められました。今回の経験を生かし、災害時医療がより円滑に展開できる体系づくりに努力していく所存です。 最後に、当院は大腸肛門病センターとして発展し努力している病院です。私は当院で診療する機会を最大限に活用し、患者さまに還元したいと考えています。よろしくお願いします。
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