スタッフブログ
【肛門科】肛門科を受診するハードルを下げよう
2016-09-08
肛門科医師、中村です。
「肛門科」というと、一般の人のイメージとしては
「下(しも)を診察する科」=恥ずかしい!!
っていうのが、やっぱりあるのではないかと思います。
毎日、外来や検査でたくさんの患者様のお尻を拝見している我々、肛門科専門医は、そういった「恥ずかしい」という感覚が既に麻痺しちゃっているんではないかと思います。(まあ、いちいち反応もしてられませんけどw)
患者さんが診察台に横になってもらうときに口にする台詞に、
「恥ずかしか〜」(だいたい50~60歳代のお茶目な男性に多い)
「汚いところをすみません」(高齢の上品なおばあちゃんに多い)
「痛くないですかっ!?痛いのだめなんですぅ〜」(20歳代男性に多いw)
などなどあります。
当院でのお尻の診察は横向きの体育座りの様になっていただくのですが、背中をこちらに向けていただくことになりますので患者さんからは我々の姿が見えません。
お尻を出していただくときには極力、羞恥心をきたさぬようバスタオルをかけたり、女性の場合には必ず女性の看護師がついて診察をする、お尻を触るときには声をかけるなどの配慮をしています。
有無をいわさずいきなりお尻に指を入れられたら、誰でも
「!!!」
ってなりますからね。
「診せにくるのが恥ずかしい」
ということもよく言われます。
「前から症状はあったんですけど、いかなくちゃと思っていてもなかなか(恥ずかしくて)・・・」
って感じですね。
一番困るのが、もっと早く診せにきてくれていたら・・・という病気。
悪性腫瘍(がん)を筆頭に、おしりの周りに膿がたまる肛門周囲膿瘍、痔瘻などですね。
「早くみつけて検査、治療をすれば軽くすんだのにね・・・」
っていうのは、やっぱりよくあることなんです。
そんな患者さんたちの受診へのハードルを下げられたらよいのですが、今までなかなかそういう場もありませんでしたので、この場を借りて一言わせていただくと・・・
我々は専門家(プロ)ですから!!
高野病院を受診する患者さんの多くはお尻の症状で受診します。
毎日数多くの患者さんを診察している我々にしてみれば、胸とかお腹の診察と、なんら違う感覚はありません。
まさにそれが日常。
患者様に羞恥心をきたすような言動がないよう注意を最大限払っております。
長年抱えていた、誰にも言えなかったお尻の悩みが、1回の診察ですっきり解決!!っていうのもよくあります。
「もっと早く受診しておけばよかった」
「安心しました」
こんな声がより多く聞けるように、受診のハードルを下げる努力をしていきたいと思います。
そして、受診した患者さんが、
「肛門科診察?全然大丈夫だよ。高野病院にいってごらん」
と、お知り合いにもおすすめていただけるよう精進していきます。
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