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検査情報

透視造影検査

慢性便秘に関する検査  -便秘エコー検査―

【便秘エコーとは】

当院は、便秘や排便困難の症状がある方に対して、消化管エコーの一つとして、便秘エコーという超音波(エコー)検査を行っています。便秘エコーは、超音波の反射を利用して体内の臓器を画像化し、大腸の便貯留の分布、便性状(硬い便、軟らかい便)を評価することで、摘便や浣腸、下剤の処方などの便秘診断治療の一助となる検査になります。

 

【便秘エコーの利点】

・放射線被ばくがなく、非侵襲的で安全に繰り返し施行可能です。
・検査に対する腸管の前処置が不要です。
・大腸だけでなく、同時に肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓なども調べます。

検査所要時間:15~30分間程度

 

【便秘エコー検査の実際】

超音波には、液体や臓器などの軟部組織は伝わりやすく、骨などの硬い物質では強く反射されて伝わりにくいという特徴があります。この超音波の特徴を利用して、便性状を評価します。図1の画像の矢印で囲まれた部分が便貯留のない空虚な腸管です。図2の画像では、便の表面が反射して三日月様に白く(矢印)、便の下側が黒くなっています。これは後方音響陰影といわれ、超音波が硬い物質で反射されることで、この反射面より深部に超音波が伝わらず起こる現象です。この現象から図2の画像の便は硬い便であることが推測されます。
このように大腸の便貯留の分布、便性状を評価し、便秘診断の補助として治療に役立てています。