疾患情報
大腸肛門機能科
排便障害(便秘・便もれ)
便意頻回の治療法について
便意頻回の治療法について
1日のうちに何度も便意があり、その度にトイレへ行くことで、日常生活に影響が出ることがありませんか?
まず画像検査などで癌や腸炎などの病気を除外した上で、結腸が過敏になっているのか、直腸が過敏になっているのかを調べます。
IBSの治療法は主に食事療法などの生活療法に加え、薬物療法があります。
![]() これを繰り返すと習慣になり、たびたびトイレに行っても少ししか便が出ず便が残った感じ(残便感)が強くなることがあります。
このように直腸の感覚を調べて過敏になっていたら、排便感覚訓練を行います。
直腸にバルーンを入れて固定し、
①少しずつ空気を入れていき、 ②便意を感じたらしばらく我慢してもらいます。便意が軽減したら ①②を繰り返し直腸の感覚を鈍化させ、同時に、便を貯められる量を増やしていきます。 また、日常、排便の間隔を長くし、少し我慢して貯めてから出すように排便指導も行っていきます。 40才代の男性 ****************************************** 10ヶ月間肛門痛と肛門の奥に強い違和感が持続。
1日に5回以上の便意があり、その度にトイレに行くが、ガスだけしか出ず、便は出ないことがたびたびあった。
排便は3-4回あるが、2回目以降は細く少量の便で、排便後も残便感あり、すっきりしない。いつも気になっている。 痛みの治療を行いながら、直腸感覚検査を行ったところ便を貯められる量が(耐容量)70mlであった。
薬物療法や排便指導と共に、排便感覚訓練を3ヶ月間行った結果、耐容量が130mlになり、排便回数が1日に1-2回になり残便感も軽減しました。 |