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疾患情報

大腸肛門機能科

診断に必要な検査について

症状による検査の例

●括約不全が疑われた症例
[症状]
下着が汚れたり、便がもれたりする

[検査]
肛門内圧検査で肛門の締まり具合を調べます。
超音波検査で肛門を締める括約筋の状態を調べます。

[検査結果]
最大静止圧…50cmH2O
正常参考値:男 87.0-138.2cmH2O/女 68.5-125.5cmH2O
[診断]
括約筋が加齢に伴い薄くなり、肛門を締める力が弱っていました。

 

●過敏性直腸症候群が疑われた症例
[症状]
排便後も便が残った感じがする

[検査]
直腸感覚検査で直腸の感覚を調べます。
残便造影検査で直腸の形態、便の残り具合を調べます。
排便前の便の有無、排便後の残便や残便感の有無、その時の直腸の拡張や痙攣などを調べる検査です。

[検査結果]
直腸感覚閾値 10ml(過敏)
正常参考値:30-60ml

 

S状結腸から直腸にかけてスパムス強い。直腸腹膜班飜転部はやや膨らむ。便(-)。

[診断]
直腸が過敏になって収縮して便の量が少ないのに残便感が強くなっていたことが原因でした。