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消化器外科ブログ

大腸癌死亡数第1位(><)

2016-08-10
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 外科医長の福永です。

 先日、大学の先輩から、「えっ?お前、高野病院で肛門科してるんだと思ってたよ。大腸癌切ってるの?」と言われたこともあり、初めての投稿なので、今回は自己紹介をメインにさせていただきます。

 

患者さんとの出会い

 私は、医師に成り立ての頃、心臓血管外科医になってたくさんの患者さんを助けるんだ!と思っていました。TVドラマに出てくるような、“出来る、格好いい女性外科医”を夢見ていたと言う方が正確かもしれません。
 医師になって4年目、民間病院の外科へ研修に出て、そこで、大腸癌末期の40代前半の女性患者さんを担当することになったのです。私は、彼女の最後の1ヶ月、緩和ケアに努め、話しに耳を傾けました。
長く続いていた下血を、産後のいぼ痔からの出血だと自分に言い聞かせて、病院に行かなかったこと。いよいよおかしいと思って受診したら、検査の結果、手の施しようがないと言われて、人工肛門だけ造ったこと。化学療法も効果が無くて(その当時は、大腸癌に効果的な抗がん剤は少なかったのです)、今は死ぬのを待つしかないんだけど、怖くて仕方ないこと。彼女は診断から1年もない経験をひとつひとつ振り返りながら、亡くなる数日前に、「あ~あ、女の大腸の先生がいるって知ってたら、もっと早く病院に行ったのにな。そうしたら、もうちょっと長く生きられたかもしれないのにな。」と。それが最後の会話でした。

 

“女の大腸の先生”

 大学では食道癌や肺癌の患者さんも担当していましたし、私が医師になって初めて看取った患者さんは、心臓の患者さんではなくて、22歳のかなりな美青年の直腸癌でしたから、癌患者さんの治療経験が無いわけではありませんでした。しかし“女の大腸の先生”という言葉がずっと頭に残りました。女性外科医に求められている役割は?と、自分なりに悩んだ結果、格好いいTVドラマに出てくるような女性外科医ではなく、“女の大腸の先生”になろうと、2003年4月に、大腸肛門病センター高野病院に入職しました。それからずっと、“女の大腸の先生”になって、大腸癌治療に携わっています。

 

最新統計_女性のがん死亡1位大腸癌

 最新のがんの統計では、全がんの中で、2014年の大腸癌死亡数は第2位、女性では残念ながら第1位です。2016年の罹患数予測は1位、死亡数予測は全体で2位、女性ではやはり1位となっています。罹患数を減少させることは困難ですが、早期発見・早期治療で死亡数を減少させることは可能なのが大腸癌です。ですから皆さん、まずは大腸がん検診を受けましょう!気になる症状がある人は、病院を受診して、検査を受けてください。与えられている命を大切に、生ききることが出来ますように。

 

 

※国立がん研究センター最新統計より


 

 最新がん統計(外部リンク) ※国立がん研究センター


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