お知らせ
手術支援ロボットの最新機種 「Hugo™ RAS(ヒューゴ 手術支援ロボット)システム」 を導入しました。
2025-04-10
大腸肛門病センター高野病院では、2025年4月にメドトロニック社(本社:アイルランド)の最新外科手術支援ロボットである「Hugo™ RASシステム(以下、ヒューゴ)」を導入いたしました。ヒューゴの導入は九州で2番目、熊本県内では初となります。
ヒューゴは、2022年12月8日より販売が開始された外科手術支援ロボットで、2023年7月に消化器外科(一部を除く)におけるHugoを用いたロボット支援下手術が保険適用となりました。

手術支援ロボット「Hugo」について
■ ロボット支援下手術とは
医師の動作をロボットが再現して手術を行う(ロボットを道具として使って手術を行う)もので、そのため「支援下」となっています。
この手術方法では、腹腔鏡手術と同様に患者の腹部に小さな穴を数か所開け、そこから鉗子とカメラを挿入し、医師が操作して手術を行います。従来の腹腔鏡手術では、まっすぐな鉗子などの器具を使うため操作に制限がありましたが、ロボット手術では鉗子先端が360度以上自在に動くため、人間の手首や指のように自然な動きが可能です。また、手ぶれ防止機能や3次元立体画像で視野を自在に操作し拡大できることにより、より繊細かつ正確な手術が実現可能となっています。

■ Hugo™ RAS(ヒューゴ 手術支援ロボット)システムの特徴
独立した4本のアームを持っているため、手術の種類や患者の状態に応じて柔軟な配置が可能です。さらに、術者の操作画面がオープンになっていることで、複数の医療スタッフが同時に手術の様子を確認でき、より円滑なコミュニケーションが可能です。これらの特徴は、既存の手術支援ロボットとの大きな違いとなっています。

導入にあたって、当院副院長(がん診療センター長)佐伯 泰愼は
「ロボット支援下手術は、開腹手術や腹腔鏡手術の欠点を補い、利点をさらに進化させ精密な手術ができると期待されております。
【ロボット手術】と聞くと、ロボットが自動で手術を行うイメージを持たれる方もおられますがそうではありません。あくまで、術者の精密な手の動きを再現しながら、体への負担を最小限に抑えるのがロボット支援下手術です。
今後さらに患者にやさしく、合併症が少ない高いレベルの大腸癌治療を提供していきたいと思います。」と述べています。
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