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【情報誌】出産時に傷ついた肛門括約筋が原因?! “便失禁”は治療できます(2015.2.28リビング熊本掲載)
2015-02-28
<2015年2月28日 リビング熊本掲載記事>
人に言えず、便もれに悩んでいる人が国内には約500万人とも言われています!
出産時に傷ついた肛門括約筋が原因?! “便失禁”は治療できます
知らないうちに便がもれてしまう…、なかなか家族にも相談しにくい、辛い悩みを抱えている人が実は少なくありません。その原因のひとつに、出産による肛門の筋肉の損傷があります。高野病院の高野正太先生に、詳しくお話を伺いました。
便もれに悩む人の7割以上が女性。 出産から数十年経って悪化することも
高齢者だけでなく、若い人も悩まされる“便もれ(=便失禁)”。下着を汚してしまう、便とおならの区別がつかない、臭いが気になる、不安で外出もままならない…など、悩みを抱えつつ、誰にも相談できない人が国内で約500万人とも言われています。 「もともと女性は肛門を締める括約筋が弱いうえ、出産時にこの筋肉が傷つけられてしまうことも多いのです。出産直後に傷が見つかれば縫うことで治せますが、見過ごされるケースも多々あります」と高野先生。 本人も気づかぬまま何十年と経過し、加齢に伴い筋力が衰え、影響が出ることも多いそうです。
不自由と思いながら、何科を受診していいかわからないからと放置しがちですが、それではストレスが溜まり、生活の質は低下する一方です。
肛門超音波検査や内圧をチェック
便もれを改善するには、検査で原因や状態を把握し、それぞれに合った治療につなげるのが一番です。 「当院ではまず、肛門超音波(エコー)検査で括約筋に十分な厚みがあるか、また損傷がないかを確認し、肛門内圧検査で肛門を締めた時と、安静にしている時の肛門の締まり具合などを調べます」。
括約筋を鍛える訓練、投薬、保険適用の手術など効果の高い治療法が、選択できます
日ごろの排便状態や便もれの状況、出産歴などを問診で確認。検査結果や患者さんの希望などを総合的に判断し、治療方針が決定されます。
その第一選択肢が、括約筋を鍛える“バイオフィードバック療法”。肛門に入れた圧力センサーを使い、パソコン画面上で括約筋の圧力値をみながら、自分で肛門の締め具合を覚えていく方法です。約7割の人に治療効果が認められています。
ほかにも、薬の服用で、便の状態をコントロールすることもできます。
「切れてしまった肛門括約筋を縫い合わせる手術も有効。30分~1時間程度で終了し、1週間弱の入院で、約6割の方が完治、約2割の方に症状の軽減がみられます」。
さらに高野病院では、昨年から県内で初めて「仙骨神経刺激療法」という、新しい治療法にも取り組んでいます。
「心臓のペースメーカーに似た装置を腰の皮下に埋め込み、リード線に電気を流して骨盤中央にある仙骨周辺の神経を刺激する方法です。保険適用内の手術で、かなり高い効果が期待できます」。
便もれはデリケートな問題である一方、専門医療機関であれば〝しっかり治せる可能性がある病気〟であることも事実です。〝女性専用外来〟もある同院で、一度しっかりご相談されてみてはいかがでしょうか?
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