お知らせ
大腸癌研究会優秀論文賞受賞
2023-07-12
当院は大腸・肛門の専門病院として、日常の診療において患者様の診断・治療にあたるだけではなく、様々な関連学会への参加や研究活動を通じて、医療の発展に貢献してまいりました。
7月に開催された「大腸癌研究会」*において、当法人理事長の山田一隆が筆頭著者として執筆した論文“Characteristics of anal canal cancer in Japan”が2023年の優秀論文賞を受賞いたしました。
*「大腸癌研究会」は大腸癌に関する研究を行い、その診断ならびに治療の進歩を図ることを目的としており、その目的を達成するためにプロジェクト研究という大規模な臨床研究を多数行っています。
この“Characteristics of anal canal cancer in Japan”は、山田が委員長として実施した多施設共同研究「肛門管癌の病態解明とStagingに関する研究」のプロジェクト研究の主結果をまとめた論文になります。同プロジェクト研究は、非常に稀な癌である肛門管癌の本邦における特徴を明らかにするべく、山田が委員長を拝命し2017年1月より開始した研究で、大腸癌研究会に所属する施設でも特に肛門管癌の治療を多く経験する47施設から肛門管癌と診断された1781例の情報を収集し、本邦では初めて肛門管癌に関する大規模なデータを用いて解析いたしました。
論文は当研究で収集した症例情報を解析して得られた本邦の肛門管癌の特徴や進行度分類に関して記載しています。肛門管癌は希少な癌であるため、その診断・治療に関しては、まだ明らかになっていないことや課題が多くあります。本プロジェクト研究ではそれらの課題の解決のため、様々な観点での解析をさらに進めており、今後も論文として報告する予定です。
非常に名誉ある賞を賜りましたことを励みに、今後も広く医療の発展に貢献してまいりたいと思います。
Characteristics of anal canal cancer in Japan
Yamada K, Saiki Y, Komori K, Shiomi A, Ueno M, Ito M, Hida K, Yamamoto S, Shiozawa M, Ishihara S, Kanemitsu Y, Ueno H, Kinjo T, Maeda K, Kawamura J, Fujita F, Takahashi K, Mizushima T, Shimada Y, Sasaki S, Sunami E, Ishida F, Hirata K, Ohnuma S, Funahashi K, Watanabe J, Kinugasa Y, Yamaguchi S, Hashiguchi Y, Ikeda M, Sudo T, Komatsu Y, Koda K, Sakamoto K, Okajima M, Ishida H, Hisamatsu Y, Masuda T, Mori S, Minami K, Hasegawa S, Endo S, Iwashita A, Hamada M, Ajioka Y, Usuku K, Ikeda T, Sugihara K.
Cancer Med 2022; 11(14): 2735-2743
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