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疾患情報

心療内科(ストレス内科)

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群の治療


●過敏性腸症候群の方の治療で基本となる考え方は次のとおりです。 
 1. 検査をして他の身体の病気がないことを確かめます。
 2. 過敏性腸症候群がどのような病気なのかについて説明します。
 3. 症状だけでなく、患者様の生活全体を考えながら治療をします。

●主な治療方法としては、食事療法などの日常生活ケア、薬物療法、心理療法などがあります。

 
1.日常生活のケア(食事療法など

日常生活のケアは、(1)生活指導と(2)食事指導に分けられます。 
(1)生活指導とは、基本的には規則正しい生活をおくるための約束事の確認になります。

・不摂生をせず睡眠を十分とること
・適度な運動をすること
・旅行や趣味などでのリラックスをはかる
・一定時刻に排便をして排便習慣を身につけること

(2)食事指導としては、規則正しい食習慣を心がけることから始まります。その上で、それぞれ過敏性腸症候群の特徴にあわせた注意点に気をつけてもらいます。

・下痢型では刺激性のある食品(香辛料のよく効いた物など)をさける
・便秘型では線維の多い食品(野菜、きのこなど)をたくさん食べる
・ガス型では炭酸飲料をたくさん飲んだり、繊維性食物をたくさん食べるのをさける

※時に生活指導や食事指導にこだわりすぎてかえって症状が悪くなる場合もあります。バランス感覚も大事です。 



 
2.薬物療法

症状に応じて主に消化管作動薬(抗コリン薬、緩下剤、止瀉剤、整腸剤、腸運動機能調整薬)、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などを使用します。

(1)消化管作動薬では便通に応じて下剤(弱いものから始める)や下痢止めを使用します。腹痛に対して抗コリン剤や腸運動機能調整薬を用います。
(2)不安や緊張が強い方には抗不安薬(安定剤)、抗うつ剤や睡眠薬を使用することがあります。

薬については、個人によって作用が異なることもあります。薬の使用について心配なことがある場合などは、医師や薬剤師とよく話し合い調整しながら使用することが大切です。 



 
3.心理療法

支持的精神療法が基本です。患者様が話される症状や事柄をよく聴き、患者様の困り方や気持ち、 感じ方を共有できるように努めます。その上で、患者様の症状や心理社会的な問題に応じて説明、保証、助言などを行います。必要に応じて、専門的な心理療法の併用を考えます。