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疾患情報

消化器内科

炎症性腸疾患(IBD)-潰瘍性大腸炎、クローン病

炎症性腸疾患(IBD)とは
IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)情報

炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease 頭文字をとって「IBD(アイビーディー)」という略称も使われます。)とは、原因が特定されていない慢性非特異性腸炎であり、潰瘍性大腸炎とクローン病の総称です。
 
潰瘍性大腸炎■(ulcerative colitis 頭文字をとって「UC(ユーシー)」という略称も使われます。)

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起こり、潰瘍ができる炎症性腸疾患(IBD)です。炎症は直腸から広がり、大腸全体におよぶ場合もあります。主な症状は下痢、血便、腹痛です。
この病気は原因がわからないことから、厚生労働省により特定疾患(難病)に指定されており、現在のところ完全に治るという治療法は確立されていません。最近では、リウマチなどと同じような「自己免疫性の病気」ではないかといわれています。免疫とは、簡単に説明すれば、体内に入ってきた異物(細菌やウィルスなど)を見張り役の細胞(白血球など)が攻撃し、退治するしくみです。自己免疫性の病気では、この反応が自分の身体に対して起こります。潰瘍性大腸炎に当てはめると、腸の粘膜を異物とみなした顆粒球(白血球の一種で炎症の原因となる細胞)が活性酸素※を放出し、腸の粘膜を攻撃して傷つけるのです。
しかし、難病とはいっても、がんのような悪性の病気ではありません。経過からみると、糖尿病などの慢性の病気をイメージしてもらえば、わかりやすいでしょう。

※活性酸素:反応性が高い酸素分子種で、体内のストレス物質の一つ。生体内で殺菌作用などに利用されるのみならず、細胞内のDNA、たんぱく、脂質などを破壊し、老化や発がんの原因になる。
 
クローン病■(crohnfs disease 頭文字をとって「CD(シーディー)」という略称も使われます。)

クローン病は主として若年層に発生する原因不明の腸疾患で、潰瘍性大腸炎とともに炎症性腸疾患(IBD)に分類されています。 小腸や大腸の粘膜に潰瘍を生じたり、凹凸を生じたりしますが、病変がとびとびに現われるのが特徴です。
クローン病の病名は、1932年に最初にこの病気を報告した医師、バーリル・B・クローン博士にちなんで名づけられました。 クローン病は下痢や腹痛が主な症状ですが、体重減少や肛門の異常をともなうことも多く、原因は細菌感染説・ウィルス感染説・免疫異常説・遺伝的要因などが取り上げられましたが、現在もまだはっきりしてはいません。このため、潰瘍性大腸炎と同様、厚生労働省により難病に指定されています。
しかし、難病とはいっても、がんのような悪性の病気ではありません。経過からみると、糖尿病などの慢性の病気をイメージしてもらえば、わかりやすいでしょう。
 
炎症性腸疾患(IBD)の統計

炎症性腸疾患(IBD)は、欧米に比べれば患者数は少ないものの、わが国でも潰瘍性大腸炎が約17万人、クローン病が約4万人までに増加しています。