括約不全
肛門を閉めたり、ゆるめたりする筋肉が切れたり、弱くなって意識せずに便漏れ・ガスもれをきたす病態です。
診断は症状の聴取と、肛門機能について調べて行います。検査は直腸肛門機能検査や排便造影検査、必要に応じて、レントゲン、CT、MRI検査などを用いて、調べます。
治療法は低周波刺激治療(電気刺激で括約筋を活性化する)、近赤外線治療(神経などの炎症を取り除く)、針治療、直腸肛門機能回復訓練(括約筋の筋力強化、排出訓練、排便間隔訓練)などを行います。薬物療法では便の硬さを調整したり、腸の動きを調節したりします。括約筋の損傷による場合は括約筋形成術を行います。
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