大腸がんの診断
診断の流れ
- 1.確定診断
- 2.部位の同定
・注腸X線造影検査
・全大腸内視鏡検査
・大腸CT(CTC)検査
・PET-CT - 3.壁深達度の診断
・全大腸内視鏡検査
・注腸X線造影検査
・造影CT、大腸CT検査
・超音波内視鏡検査(EUS)
・骨盤MRI 等 - 4.リンパ節転移・遠隔転移の診断
・腹部超音波検査
・胸部/腹部CT
・腹部/骨盤MRI
・腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、CA125、抗p53抗体)
・PET-CT 等
NBI・拡大観察システム標準搭載
NBI(狭帯域光観察)では、毛細血管の集まりやそのパターンなどが鮮明に表示され、通常光による観察では見えにくかったがんなどの早期病変の観察において有用性が期待されています。
また、色素による染色が不要となりNBI(狭帯域光観察)を行うことによって、患者さんの身体的な負担が軽減されることが期待されます。

大腸CT検査による診断
2012年9月に64列マルチスライスCTおよび最新ソフトを内蔵した画像処理装置を導入しました。

利点
・検査時間が10分程度で安全性が高い
・腸管洗浄液が内視鏡の半分以下で患者さんへの負担が少ない
・内視鏡困難例や腸管外の病変も診断可能
大腸CT表示法

2002年に4列のマルチスライスCTの導入以来、大腸がん術前症例と内視鏡挿入困難例などを中心に大腸CTを行っています。日本において極めて早い時期から取り組みを始め、2021年7月に日本消化器がん検診学会「大腸CT検査技術施設認定」を取得しています。
手術支援画像
大腸の走行、がんの部位、栄養血管等を選択的に表示
大腸がんにおける腹腔鏡下手術においても、安全かつ迅速に遂行できるように、腫瘍の局在部位や血管の分枝などを術前にイメージできるように検査を行っております。

キャンサーボード
複数の診療科の医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師などが一同に集まり、毎週1回、検討会を開催しています。個々の症例に対して状態に応じた適切な治療法を包括的に議論し、決定しています。