公式SNSアカウント

  • Line
  • facebook
  • youtube


DPCを用いた病院指標(平成31年度)

  医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)


年齢階級別退院患者数  ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 27 151 386 560 564 857 694 309 41

2019年4月1日から2020年3月31日までの一般病棟の退院患者数3,589人を10歳刻みで集計しました。
退院の患者数を年齢別に見ると、60歳代が最も多く、全体の24%で、次いで70歳代(19%)、50歳代(16%)、40歳代(16%)、30歳代(11%)の順となっており、50歳以上が69%を占めます。
※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)   ファイルをダウンロード

 

肛門外科

DPCコード
DPC名称 
患者数
平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率
平均年齢
患者用パス 
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 430 9.95 5.72 0 55.94  
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり 313 13.9 6.23 0.32 43.66  
060220xx97xxxx 直腸粘膜脱、手術あり 147 15.2 9.85 0.68 68.89  
060230xx97xxxx 肛門周囲膿瘍 手術あり 102 5.61 8.10 0.98 47.35  
060260xx97xxxx 肛門狭窄、肛門裂溝 手術あり 55 13.6 7.44 0 49.56  

肛門外科では、肛門領域の疾患に幅広く対応しています。痔核、痔瘻、直腸粘膜脱の順に症例が多くなっています。
診断・治療が難しい深部痔瘻、再発痔瘻やクローン病に合併した難治性痔瘻、フルニエ病等の症例では治療日数が長期化することも珍しくありません。また裂肛を伴う肛門狭窄の症例では、裂肛の再発を防ぐため排便コントロールを行ったり、術後の創管理をしっかり行う必要があります。長期加療が必要な症例も多く、平均在院日数が比較的長くなっています。

 

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 - - - - -  

泌尿器科は外来診療を基本としていますので、入院症例はほとんどありません。
※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

 

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ切除術あり(副傷病なし) 1120 3.7 2.63 0.09 60.78  
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 29 1.93 3.02 0 75.1  
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 11 10 7.65 0 70.45  
060100xx01xx1x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ切除術あり(副傷病あり) - - 3.57 - -  
060040xx04xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 - - 6.90 - -  

消化器内科では、大腸ポリープの内視鏡治療と指定難病のクローン病・潰瘍性大腸炎を中心に治療を行っています。
大腸ポリープの内視鏡治療は、可能な限り外来で治療を行うため、入院となる症例は大きなポリープや複数のポリープがある症例に限られます。そのため、平均在院日数は長めになっています。
クローン病・潰瘍性大腸炎は生物医学的製剤(ヒュミラ・レミケード等)の登場により、外来で病状コントロール出来る症例が増え、入院加療に至る症例が減少しています。
憩室疾患については消化器内科・外科で治療を行っています。

 

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ切除術あり(副傷病なし) 57 2.96 2.63 0 65.49  
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)手術あり 57 7.96 4.85 0 62.07  
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術あり 41 20.07 15.02 2.44 68.61  
060040xx99x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 36 9.06 8.64 2.78 68.17  
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 33 10.61 7.65 0 65.7  

消化器外科では、大腸癌を中心に大腸領域の疾患に対応しています。特に直腸癌に対して、可能な限り永久人工肛門を造らない括約筋間直腸切除術(ISR)に積極的に取り組んでいます。
手術や抗癌剤等の種類によって細かくDPC分類が異なるため、結腸癌手術あり症例の一部のみ上記に表示されています。全ての大腸癌手術を合計すると、年間144件の手術を行っています。
憩室疾患については消化器外科・内科で治療を行っています。

 

大腸・肛門リハビリテーション科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060220xx97xxxx 直腸脱、肛門脱 手術あり 23 17.91 9.85 4.35 80.74  
060230xx99xxxx 肛門括約不全 手術なし 18 19.72 10.50 0 68.56  
060570xx99xxxx その他の消化管の障害(排便障害) 手術なし 11 12.55 7.38 0 78.27  
060230xx97xxxx 肛門括約不全 手術あり - - 8.10 - -  
060570xx97xxxx その他の消化管の障害(排便障害) 手術あり - - 13.43 - -  

大腸・肛門リハビリテーション科で扱う主な疾患は直腸脱・肛門括約不全・排便障害です。直腸肛門機能不全を伴う各種疾患の治療や、大腸癌・肛門疾患術後の直腸肛門機能回復のためのリハビリテーションを行っていきますので、入院日数が長い傾向にあります。

 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数  ファイルをダウンロード

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 41 36 51 35 - 198 2 8
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -

※ 病期分類基準 1:UICC TNM分類  2:癌取り扱い規約

5大癌である胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さん(2019年度退院された方)について、初発・再発に分けて集計しました。
UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)によって定められた3つの要素、①原発巣の大きさ(T)、②所属リンパ節への転移状況(N)、③遠隔転移(M)により、癌を4病期(Stage)に分類したものです。数字が大きいほど進行した状態を示します。
癌取り扱い規約とは、日本独自の病期分類で、UICCと同じくTNMの3つの要素によって、癌の進行度を4病期(Stage)に分類したものです。大腸癌の場合、UICCの病期分類と癌取り扱い規約に若干の違いがあるため、当院では治療に活用している癌取り扱い規約の病期分類で集計しています。
当院は大腸肛門病の専門病院ですので、大腸癌を中心に治療を行っています。
今年度の初発大腸癌169例の病期別分類ではStage Ⅲが最も多く51件(30.2%)、次いでStage Ⅰ41件(24.2%)、Stage Ⅱ36件(21.3%)、Stage Ⅳ35件(20.7%)StageO 4件(2.4%)、不明2件(1.2%)で、前年度と比較して癌が進行した状態で受診された患者さんが多くなりました。
StageⅠ~Ⅳの初発大腸癌内訳は、直腸癌が88件(うち他院からの紹介49件 55.7%)・結腸癌が75件(うち他院からの紹介 33件44%)で、直腸癌の患者数・紹介率が高くなっています。
※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等   ファイルをダウンロード

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等度 - - -
重症 - - -
重症度 - - -
超重症 - - -
不明 - - -

市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人が発症した肺炎です。
※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

 

脳梗塞の患者数等   ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 - - - -
    その他 - - - -

脳梗塞は脳への血管が詰まったり狭くなることで脳に血液が送られないことで起こります。
※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)   ファイルをダウンロード

肛門外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7434 痔核根治手術(四段階注射法を伴わない) 329 1.09 12.76 0.3 55.11  
K7435 痔核根治手術(四段階注射法を伴う) 209 1 10.27 0 55.1  
K7461 痔瘻根治手術(単純) 185 0.91 10.36 0.54 42.56  
K7432 痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) 150 0.19 1.44 0 61.67  
K7462 痔瘻根治手術(複雑) 135 1.04 14.3 0 45.09  

肛門外科での手術は年間1437件です。肛門機能の温存を重視した手術を行っています。痔核と痔瘻の手術が多く、手術全体の約6割を占めます。  
痔核手術は、患部の状態に応じて複数の術式から最適なものを選択して行っており、内3つの術式が上位5位以内に入っています。
痔瘻手術は当院の専門性から、複雑痔瘻の根治術症例が痔瘻手術全体の42%を占めています。
他の診療科に比べ、患者の平均年齢は40~50才代と比較的若い傾向にあります。

                                         

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 1030 0.04 2.49 0.1 60.77  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 100 0.09 4.42 0 61.7  
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 11 0 5.82 0 64.82  
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -  
K735-2 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) - - - - -  

消化器内科では、2019年度実績で年間5964件の内視鏡検査(全大腸4090件、S状結腸1874件)を行っています。当科手術は、小腸・大腸の疾患に対する内視鏡治療が中心です。最も多いのは大腸腺腫に対するポリープ切除術です。

 

消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 65 0.6 2.37 0 66.03  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 49 3.12 19.22 2.04 68.08  
K6335 鼠径ヘルニア手術 47 1.15 5.64 0 61.96  
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 25 2.08 27.96 0 67.28  
K7322 人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴う) 24 3.71 24.63 0 56.75  

消化器外科では大腸癌の手術を中心に行っています。直腸癌・結腸癌とも身体的負担が少ない腹腔鏡を用いた手術がそれぞれランクインしています。
大腸癌全体で、年間144件(肛門管~直腸癌81件・結腸癌63件)の手術を行っています。
直腸癌手術においては、可能な限り永久人工肛門を造らずに治療する括約筋間直腸切除術(ISR)を行っていますが、難易度が高く吻合部がしっかりつながる迄一時的に人工肛門を造ることがあります。この一時的人工肛門の閉鎖術も5位に入っています。また大腸癌術前に見つかった大腸ポリープの切除も行います。
良性疾患では鼠径ヘルニア手術が多いです。

 

大腸・肛門リハビリテーション科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K742-2 腹腔鏡下直腸脱手術 10 2 11.4 0 76.9  
K7421ロ 直腸脱手術(経会陰)(腸管切除を伴う) 10 4.5 12.9 0 82.8  
K190-61 仙骨神経刺激装置植込術(脊髄刺激電極を留置) - - - - -  
K1901 脊髄刺激装置植込術(脊髄刺激電極を留置) - - - - -  
K7421イ 直腸脱手術(経会陰)(腸管切除を伴わない) - - - - -  

大腸・肛門リハビリテーション科の手術は直腸脱手術が中心です。術後の管理やリハビリテーションが必要な場合は、入院期間が長くなることもあります。
直腸脱は加齢に伴い増加するため、平均年齢が他疾患に比べ高くなっています。患者の高齢化が進んでいますので、今後も患者数が増加すると考えられます。※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

 
 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 16 0.45
異なる - -

手術や処置による合併症を起こさないよう細心の注意を払い、万が一発生した場合でも改善に向けて最大限努力しております。
※患者数が10未満の場合は「‐(ハイフン)」で表示しています。

 

更新履歴
2020.09.29
平成31年度 DPCを用いた病院指標公開