疾患情報
心療内科(ストレス内科)
過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群の治療
日常生活のケアは、(1)生活指導と(2)食事指導に分けられます。 (1)生活指導とは、基本的には規則正しい生活をおくるための約束事の確認になります。 ・不摂生をせず睡眠を十分とること (2)食事指導としては、規則正しい食習慣を心がけることから始まります。その上で、それぞれ過敏性腸症候群の特徴にあわせた注意点に気をつけてもらいます。 ・下痢型では刺激性のある食品(香辛料のよく効いた物など)をさける ※時に生活指導や食事指導にこだわりすぎてかえって症状が悪くなる場合もあります。バランス感覚も大事です。
症状に応じて主に消化管作動薬(抗コリン薬、緩下剤、止瀉剤、整腸剤、腸運動機能調整薬)、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などを使用します。 (1)消化管作動薬では便通に応じて下剤(弱いものから始める)や下痢止めを使用します。腹痛に対して抗コリン剤や腸運動機能調整薬を用います。 薬については、個人によって作用が異なることもあります。薬の使用について心配なことがある場合などは、医師や薬剤師とよく話し合い調整しながら使用することが大切です。
支持的精神療法が基本です。患者様が話される症状や事柄をよく聴き、患者様の困り方や気持ち、 感じ方を共有できるように努めます。その上で、患者様の症状や心理社会的な問題に応じて説明、保証、助言などを行います。必要に応じて、専門的な心理療法の併用を考えます。 |