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大腸肛門病センター高野病院 SDGs活動のご紹介

高野会理念である5S(Smile・Service・Study・Speciality・Safety)を実践し、医療機関として安全かつ高度な技術による診療の提供を行うために職員一人一人が日々研鑽し、地球に人にやさしい医療活動を通してSDGs(持続可能な開発目標)を達成して参ります。また、行政機関や関係機関と協力して、大腸がん撲滅のための早期発見と啓発活動で大腸がん患者の減少を目指すとともに、進行する高齢化社会において排泄の自立によるQOL向上活動を通し、健康な社会づくりに貢献したいと考えています。SDGsの17の目標のうち、当院が主に取り組んでいるものをご紹介いたします。

SDGs達成に向けた主な取り組み

すべての人に健康と福祉を

医療の質向上の取り組み

当院では大腸肛門の急性期専門病院として質の高い高度な医療を患者さんに提供できるよう、医療の知識や技術の向上を図る目的で様々な勉強会や臨床研究を行っています。年に1回、高野会研究発表会と言う形で研究や改善についての成果を発表する場を設け、職員同士でも共有しています。学会活動や資格取得も積極的に奨励しています。

大腸がん検診受診率向上活動と
啓発活動による大腸がん予防への取り組み

当院では大腸がんの撲滅を目指し設立時より長年にわたり、全国的にも例の少ない大腸の内視鏡バス検診をはじめ郵送検診の実施、行政・関係団体との協力などにより、大腸がん検診の受診率向上に努めています。また、健康づくり講演会やがん患者支援のリレー・フォー・ライフ活動を通して、検診の重要性を分かりやすく伝える活動を行っています。

病院受診のハードルを下げる取り組み

自覚症状があっても受診を躊躇されている患者さんも少なくありません。患者さんのご不安やご心配ごとを少しでも取り除き安心して受診して頂くために、がん相談支援センターや患者支援センターを設置し、受診前のご相談などに対応しております。気軽にご相談いただけるよう、対面はもちろん電話やメール、SNSなど、様々なツールを使った相談体制を整えています。また、大腸肛門専門病院への女性患者さんの抵抗感を少しでも和らげるために、女性患者さん専用の外来日を設け、お子様連れでも受診しやすい環境を整えています。

社会医療法人としてのへき地医療への貢献

波野村や産山村と言った医療資源の少ない地域へ定期的に医師を派遣し、その医師による医療提供を通して、お住まいの方が安心して健康的な生活を送ることができるよう支援をしています。

高齢者の排泄を支える取り組み

高齢化が進む現代社会において、排泄の問題は健康寿命の増進にとって切り離せない重要なテーマです。当院では「熊本高齢者の排泄を支える会」を設立し、地域の医療機関や訪問看護ステーション、高齢者施設等と協力して高齢者の排便障害の治療法の研究や勉強会、啓発活動をスタートさせました。

外国人患者受入れへの取り組み

コロナ禍になって3年目に入り、熊本では外資系企業の誘致もあり外国人の来邦も確実に増えてくる見込みです。当院では、熊本県で初めて外国人患者受入拠点病院の認証を受け、外国人患者さんにも安心して受診いただけるよう、英語や中国語の通訳者の配置や説明書等の整備、翻訳機の設置など環境を整えています。

質の高い教育をみんなに

臨床現場における学びの場として

当院では、医療職を目指す学生の皆さんの臨地実習やインターンシップ、他医療機関からの実習や見学を積極的に受け入れ、臨床現場における学びの場を提供しています。(受入職種:医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカー、診療情報管理士など)

ジェンダー平等を実現しよう

女性活躍推進の取り組み

社会的に保育園の待機児童が問題になっていますが、当院で働く職員が安心して子育てをしながら働き続けることができるよう、くまもと森都総合病院様と共同で職員専用の保育園を運営しています。管理職登用にあたっては性別の区別なく登用し、女性の管理職も育ってきています。

働きがいも経済成長も

人材育成と評価制度

毎年、病院全体並びに部署毎に人材育成計画を立て、定期的な勉強会や共同の研究活動を通して人材育成を行い、資格取得の支援も行っています。学会・研修会については、原則出張費や参加費を全額法人が負担しています。職員一人一人は個人毎に毎年目標を立てた上で自己管理において業務を遂行することで、職員の主体性による能力の開発・向上に努めています。結果については職種や経験年数、実績等により上司と一緒に評価を行い、その評価結果をベースに昇進や昇給等の人事管理を行うことで、職員の働きがいや経営効率の向上につなげています。

ハラスメント防止

ハラスメントのない働きがいのある職場環境づくりのために、様々なハラスメント行為を禁止する院内ルールを定めている他、日常の言動がハラスメント行為につながっていないか自らの気付きを促すよう、チェックシートによる自主点検を始めています。

つくる責任つかう責任

効率的な資源活用

水道の蛇口に節水コマを取り付け、手洗い用の蛇口は自動水栓にするなど、節水対策を推進しています。また、食品ロス削減のために、主食に関して、入院患者については予め希望の量を伺って調整を行い、職員食堂では個人で主食の量を調整できるようにしています。医療材料については不良在庫を生まない適正在庫維持のために、在庫管理の見直しを図っています。

気候変動に具体的な対策を

CO2削減のための様々な取り組み

電子カルテを2004年から導入し紙の使用量削減につなげています。2017年のリニューアル時には照明器具をLEDへ変更、病院車更新時には車種をガソリン車からハイブリッド車などエコカーへ変更するなど、出来ることから一つ一つCO2の削減に努めています。小さなことでは、職員に対して階段利用や使用しない部屋の消灯の徹底を促しています。

陸の豊かさを守ろう

敷地内庭園による緑化の取り組み

当院の建物はくまもとアートポリス事業に参加しており、同事業のコンセプト「自然に開き、人と和(わ)す」を実践すべく、正面玄関前の庭園をはじめ建物内のテラスや窓辺にもガーデンコーナーを設けるなど緑豊かな病院作りに努めています。

パートナーシップで目標を達成しよう

オストメイト*向け災害時支援アプリ開発の取り組み
*人工肛門・人工ぼうこうの保有者

日本では少なくとも22万人以上のオストメイトがいらっしゃいます。当院では熊本地震の経験をもとに、患者会をはじめ装具メーカーや関係学会、クラウドファンディングを通してご支援頂いた方々など様々な皆さまと協力し、オストメイト向けの災害支援アプリを開発中です。このアプリは、災害発生後の必需品配布や日常における相談会の告知、専用トイレの検索など、オストメイトの方向けに各種情報収集に活用してもらうもので、熊本県内で運用を始め、九州・全国への展開も視野に入れています。

エコキャップ・古切手等収集の取り組み

当院では主任会が主体となって、書き損じ未使用ハガキや切手、ペットボトルキャップを収集し、集めたものを「世界のこどもにワクチンを」日本委員会に送ることによって、日本委員会事務局がワクチンに換えて途上国の子どもたちへ届ける活動を行っています。

各種団体への支援

当院では、オハイエくまもとや近隣の学校による音楽祭等のプログラムへの広告掲載やスペシャルオリンピックス日本・熊本の賛助会員という形で、それぞれの団体の皆さまの活動を微力ながら支援しています。

私たちは熊本県SDGs登録事業者です

2022年1月、当院は熊本県SDGs登録制度に登録されました。
熊本県SDGs登録制度とは、熊本県内の企業や団体が、自らの活動とSDGsとの関連性を認識し、SDGsの達成に向けた具体的な取組みを推進することにより、SDGsの普及を促進することを目的として創設された制度です。本制度への登録により、当院でもSDGsへの取組みをさらに進めて参ります。