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疾患情報

大腸肛門機能科

排便障害(便秘・便もれ)

便意頻回の治療法について
 便意頻回の治療法について
 
1日のうちに何度も便意があり、その度にトイレへ行くことで、日常生活に影響が出ることがありませんか?
 
このような症状がある場合、IBS(過敏性腸症候群)などで腸が過敏になっていることが考えられます。
←疾患情報にリンク
 
まず画像検査などで癌や腸炎などの病気を除外した上で、結腸が過敏になっているのか、直腸が過敏になっているのかを調べます。
 
IBSの治療法は主に食事療法などの生活療法に加え、薬物療法があります。
 
←生活療法の説明へリンク
 

感覚訓練の図特に直腸の過敏を疑う場合は、直腸の感覚検査を行い、過敏である場合には感覚を鈍化するような訓練を行っています。直腸が過敏になっていると、図のように直腸内にバルーンを入れて中に空気を入れたら少しの空気量で我慢が出来ずにトイレに生きたくなってしまいます。
これを繰り返すと習慣になり、たびたびトイレに行っても少ししか便が出ず便が残った感じ(残便感)が強くなることがあります。 


 
 

 

 
   
このように直腸の感覚を調べて過敏になっていたら、排便感覚訓練行います。
 
直腸にバルーンを入れて固定し、

①少しずつ空気を入れていき、
②便意を感じたらしばらく我慢してもらいます。便意が軽減したら
①②を繰り返し直腸の感覚を鈍化させ、同時に、便を貯められる量を増やしていきます。
また、日常、排便の間隔を長くし、少し我慢して貯めてから出すように排便指導も行っていきます。
 
 
■この訓練で症状が改善した症例をご紹介します。

40才代の男性
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10ヶ月間肛門痛と肛門の奥に強い違和感が持続。
1日に5回以上の便意があり、その度にトイレに行くが、ガスだけしか出ず、便は出ないことがたびたびあった。

排便は3-4回あるが、2回目以降は細く少量の便で、排便後も
残便感あり、すっきりしない。いつも気になっている。
痛みの治療を行いながら、直腸感覚検査を行ったところ便を貯められる量が(耐容量)70mlであった。

薬物療法排便指導と共に、排便感覚訓練3ヶ月間行った結果、耐容量が130mlになり、排便回数が1日に1-2回になり残便感も軽減しました。
 
 ←検査の説明へリンク