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トップページ疾患情報大腸肛門機能科大腸肛門機能障害各疾患(結腸・直腸・肛門・その他) > その他の原因による排便障害
疾患情報
大腸肛門機能障害各疾患(結腸・直腸・肛門・その他)
その他の原因による排便障害

外傷
外傷により肛門括約筋が損傷されたり、神経を傷ついたりすることで排便障害が生じることがあります。仕事中に生じるもの、家庭内で発生するもの、スポーツによるものなど種々ありますが、最近は交通事故によるものもあります。

 

出産
出産によって括約筋が切れたり、薄くなったりして弱るため、便がもれる場合があります。また、括約筋を締める神経は、骨盤の内面を通っていますが、出産の際に胎児の頭で神経が傷つけられ、神経が鈍って便がもれやすくなることもあります。この両者が同時に起こることもしばしばです。

 

奇異性括約筋運動
肛門を締めようとするが締まらずに緩み、逆に緩めようとしてもかえって締まる状態になるものです。便がもれる一方、排便困難にもなるので本人にとっては、困った状態になります。
大部分は機能的なものですが、習慣的さらには心理的な要因が関与していることもあります。

 

括約不全
肛門は括約筋の働きによって、普段は便やガスがもれないように締まっており、排便やガスを出す際には必要に応じて開くようになっていますが、この働きがうまくいかなくなった状態が括約不全です。

 

高齢者の括約筋不全
高齢者社会により高齢者で括約不全になる方が著しく増加しています。当院の研究によると、男女ともに70歳を過ぎると急に括約筋力が低下します。若い時期は、括約筋力の低下が存在してもそれが表面化せず、不顕性になっていることがありますが、70歳を過ぎて括約筋力が低下すると、括約不全の症状が現れます。従って青壮年期に括約筋力を低下させるような事態を招くことは極力避けなければなりません。

 

骨盤内臓器下垂
骨盤内の臓器、例えば膀胱や子宮・直腸などの臓器が下がり、外に脱出するようになります。悪化すると、この3つの臓器が全部脱出することもあります。こういった骨盤の中の諸臓器の下垂は、主に骨盤の下面に張ってこれを支えている骨盤底筋のたるみによって生じます。

 

直腸がん術後障害
下部直腸がんの手術で、肛門近くまで手術の操作が及び、括約筋や神経に損傷を生じる場合があります。その結果、直腸や肛門の働きが損なわれ、頻便や下着の汚れ、便もれ、残便感、便秘などが生じます。これらの術後障害は、手術直後には頻度も程度も高いのですが、時間の経過と共に改善し、一般には半年から1年の間に安定する場合が多いのです。しかし、改善が見られない場合には、種々の療法を組み合わせて治療を行うことになります。また、膀胱に行っている神経が傷付くと尿が出なくなったり漏れたりします。これも同様の方法で改善させます。

 
神経因性骨盤臓器症候群(NIS)

骨盤内臓器の働きには、仙骨神経や骨盤内臓神経が重要な役割を果たしています。両者ともに2・3・4、仙骨のレベルの脊髄から発し、前者は肛門のみならず肛門挙筋や尿道への神経となっています。後者は直腸や膀胱の働きを司っています。

仙骨神経に障害があれば肛門挙筋が緩み、骨盤底が下降しそれと共に骨盤内の諸臓器も下垂します。その結果、仙骨神経が引き伸ばされて神経作用が弱まるという悪循環になります。また、仙骨神経には知覚機能もあり、その障害によって痛み・しびれなどの症状も現れます。
この両者の神経障害の主な症状としては、直腸肛門痛・括約不全・排便障害・腹部症状の4つの症候(症状の組み合わせ)に、腰痛が組み合わさることも多いようです。

※NIS:旧「仙骨神経症候群」。当初、仙骨神経の障害の存在として判断していましたが、その後、骨盤内臓神経も同時に障害を受けていることがわかったので、広く病態を包括させるために病名を変更いたしました。)

 
 

先天性巨大結腸症
生まれつき直腸を動かす神経がない場合があります。そうなると腸が動かず、便が出にくい状態となり、便が奥の方までどんどんたまり、結腸が大きく膨らみます。

 

先天性奇形(鎖肛)
先天性奇形には下図のような、いろいろなタイプあります。生まれつき肛門が塞がっている小児では手術をして便が通るようにしますが、括約筋の形成が同時に悪かったりすると、便が漏れやすくなります。成長に応じて色々なリハビリで治します。