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リハビリテーション科

当院では理学療法室を二箇所設けており、第一理学療法室では主に運動器疾患を有する患者様及び直腸肛門の機能障害を有する患者様に対し物理療法と運動療法を行っています。また、第二理学療法室では主に癌や消化器疾患などで全身麻酔の開腹術を行われた患者様に対し、呼吸訓練や全身調整訓練、有酸素運動などを行っております。

第一理学療法室 写真

第一理学療法室

第二理学療法室 写真

第二理学療法室

治療方針

  • 1.入院生活をきっかけとした廃用症候群の予防に努め、社会復帰を目標とした理学療法を実施する。
  • 2.手術をきっかけとした合併症、廃用症候群の予防に努め、在宅生活への早期復帰を支援する。
  • 3.チーム医療の一環として、特にADL(日常生活活動動作)面での自立を支援できるよう、病棟ADL訓練に取り組む。
  • 4.直腸肛門機能障害に対しての治療を行い、症状の軽快に取り組む。

疾患別のリハビリテーション

がん患者のリハビリテーション

当院は、熊本県指定がん診療連携拠点病院として大腸がん、特に下部直腸がんの根治手術が積極的に行われています。手術後は呼吸器リハビリテーションを行いますが、下部直腸がんの場合、一時的に人工肛門を造設されることがあります。そのような方に対して残存肛門機能の訓練を行いながら、患者さんの生活の質(QOL)向上に努めています。また、化学療法に伴う心身機能の低下に対しては運動療法が効果的であることが報告されているため、化学療法を開始された方(現在のところ入院が必要な方を対象としています)には、治療継続の支援として身体機能のチェックと運動指導を定期的に行っています。さらに、緩和ケアチームの一員として、終末期医療にも取り組んでいます。終末期では、患者様や御家族の意思を確認させて頂きながら、起きる、立つ、歩くなどの基本的な動作の指導を行ったり、御家族に対してマッサージや介助方法の指導を行ったりすることもあり、他の職種と協同しながら患者様の「QOL向上」を目標に取り組んでいます。

がん患者のリハビリテーション

当院は、熊本県指定がん診療連携拠点病院として大腸がん、特に下部直腸がんの根治手術が積極的に行われています。手術後は呼吸器リハビリテーションを行いますが、下部直腸がんの場合、一時的に人工肛門を造設されることがあります。そのような方に対して残存肛門機能の訓練を行いながら、患者さんの生活の質(QOL)向上に努めています。また、化学療法に伴う心身機能の低下に対しては運動療法が効果的であることが報告されているため、化学療法を開始された方(現在のところ入院が必要な方を対象としています)には、治療継続の支援として身体機能のチェックと運動指導を定期的に行っています。さらに、緩和ケアチームの一員として、終末期医療にも取り組んでいます。終末期では、患者様や御家族の意思を確認させて頂きながら、起きる、立つ、歩くなどの基本的な動作の指導を行ったり、御家族に対してマッサージや介助方法の指導を行ったりすることもあり、他の職種と協同しながら患者様の「QOL向上」を目標に取り組んでいます。

呼吸器リハビリテーション

主に消化器系の外科手術を行われた患者様に対して、術後の呼吸訓練、早期離床、ADL訓練を行っています。開腹手術では、呼吸のために必要な腹筋を切開しますので、手術直後は深い呼吸が困難になっています。そのため、呼吸方法の指導や呼吸介助、口腔ケアを積極的に行い、無気肺や肺炎の予防に取り組んでいます。手術後最初に起き上がる際には、出来る限り痛みの出ない動作方法を指導してスムーズな離床につなげています。 また、入院中は活動量が減少するため、退院後の生活を見据えて早期に社会復帰ができるよう支援しています。

運動器リハビリテーション

当院の専門性を生かして、便失禁や排便困難の症状改善に努めています。リハビリテーション科では、全身の身体機能の評価を含めて治療に当たっています。例えば、腰の曲がった方などは常に腹圧が掛かった状態であり、また、肛門の締まりも弱くなるため、関節の動きを引き出すことで姿勢を矯正し、同時に良い姿勢を保つための筋力強化も行っていく必要があります。さらに、肛門を締める感覚が解らない方に対しては電流治療器を利用して、筋肉を収縮させながら力を入れる感覚を覚えてもらっています。その他、排便困難な方に対しての姿勢や息み方の指導を行い、可能な限りスムーズに排便が行えるように支援しています。

排便困難な方への対応
1.排便時の腹圧上昇に必要な筋肉の検査

超音波エコーで排出時の腹筋群の動態を評価します。

安静時
排出時
2.排便に適した姿勢を指導
○
肛門直腸角

直腸から肛門までの肛門直腸角は普段は90°で肛門は閉じています。
排便するときに、前屈みになると、肛門直腸角が開いて135°位になり便が出やすくなります。

×
×

写真のように背筋を伸ばした座位では115°位までしか開きません。
また、前屈みの姿勢は 骨盤底筋を緩める姿勢ですので、肛門が15cmH2O位緩くなります。

3.大腸(結腸)の動きを良くする運動指導

体操1

両膝を立てて仰向けになります。
息を吐きながらおへそをのぞくように 起き上がって5秒静止。
息を吸いながらもとの姿勢に10回繰り返す。
この時お腹が膨らまないようにおへそを引き込んで取り組みます。

腸のぜん動運動を促す体操1

両膝を立てて仰向けになります。
息を吐きながらおへそをのぞくように 起き上がって5秒静止。
息を吸いながらもとの姿勢に10回繰り返す。
この時お腹が膨らまないようにおへそを引き込んで取り組みます。

腸のぜん動運動を促す体操1

腸のぜん動運動を促す体操②

「伸ばして」腸を刺激する
「ねじって」腸を刺激する

腸のぜん動運動を促す体操②

ストレッチで腸の血流アップ
ねじることで回盲部、脾弯曲部の腸も刺激

腸のぜん動運動を促し、排便力を高める体操

両膝を立てて仰向けになります。
息を吐きながらおへそをのぞくように 起き上がって5秒静止。
息を吸いながらもとの姿勢に10回繰り返す。
この時お腹が膨らまないようにおへそを引き込んで取り組みます。

臨床研究から

ここでは、臨床研究から排便について少し記載させて頂きます。
排便困難(便が出そうで出せない)には2パターン考えられるとされています。
1つは、押し出す力が弱いこと。つまり、腹圧を上手く上昇出来ない方。
2つめは、排便しようとすると肛門の奇異収縮が起こること。つまり、排便の際に肛門は開く(力がける)はずですが、逆に締まる(力が入る)状態になってしまう方です。
1つめの腹圧を上昇出来ない方に関して研究を行いました。排便姿勢を観察すると、下の写真(図1)のような姿勢になっている方が多くなっています。この姿勢では腹圧の上昇が困難となり、直腸肛門角(図2)と言われる排便の際の直腸と肛門の角度も鋭角になり、便を排出しにくくなります。したがって、図3のような前屈みの姿勢の方が、腹圧を上昇させ、直腸肛門角は鈍角となるため、排便がスムーズになると考えられます。このように、リハビリテーション科では、排便困難や便失禁に関する研究などを中心に行っています。

臨床研究 解説

学会発表

当院は専門病院として臨床研究を積極的に行っています。
これまでに日本理学療法士学会九州理学療法士作業療法士合同学会熊本県理学療法士学会日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会緩和医療学会癌のリハビリテーション懇話会大腸肛門機能障害研究会で発表を行っております。また、下記の演題で学会賞を受賞しています。

学会賞受賞歴

H27年 奨励賞
第21回 大腸肛門機能障害研究会

演題名「脊椎のアライメントと直腸脱について―仙骨傾斜角による検討―」(口演)
槌野正裕

H26年 新人賞受賞
第18回 熊本県理学療法士学会

演題名「当院における周術期消化器がん患者の術後無気肺併発との関係」(口演)
小林道弘

H24年 新人賞受賞
第16回 熊本県理学療法士学会

演題名「終末期癌患者へのリハビリテーション介入について」(口演)
荒川広宣