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疾患情報

大腸肛門機能科

排便障害(便秘・便もれ)

便・ガス(おなら)・粘液の漏れ(肛門失禁)

便・ガス(おなら)・粘液の漏れ(肛門失禁)


意図せずに肛門から便などが漏れてしまう状態です。
特に便失禁は日本で500万の人が有していると言われ、最近社会的に問題、話題になっています。



原因:肛門の筋力が低下しているだけではなく、様々な要因が重なって漏れが生じてしまいます。

検査:肛門エコー、肛門内圧、直腸感覚検査、肛門感覚検査、排便造影(デフェコグラフィー)


便、ガス、粘液漏れに対する治療

○薬物療法(内服薬):ポリカルボフィルカルシウム、止痢剤、整腸剤

○肛門括約筋トレーニング(バイオフィードバック) :自分では肛門を締めているつもりでも、実際は臀部や足の筋肉に力が入っている方がいます。その場合、いくら自己訓練を繰り返しても肛門の筋力を上げることはできません。そこで肛門にセンサーを挿入し、肛門の括約筋が働いていることを確認しながら訓練の方法を覚えます。その後は自宅で自己訓練を続けます。
                            
○低周波電気治療:


◆脛骨神経刺激療法:両下肢のくるぶし周囲にパッドや金属の刺激電極をつけて低周波の弱い電流を流します。1日30分、週2-3回、合計で12回行い結果を評価します。通院が難しい場合は1か月ほど入院して行う場合もあります。
  
◆経肛門刺激療法:肛門に刺激電極を挿入し低周波電流を流します。1日30分、週2-3回、合計で12回行い結果を評価します。通院が難しい場合は1か月ほど入院して行う場合もあります。

◆仙骨神経刺激療法:腰あたりに電極と刺激装置を埋め込んで常時低周波電流で刺激します。簡単な手術が2回必要です。1回目の手術で電極を埋め込んで2-3日で退院した後、2週間お試し期間がありその間に効果があれば刺激装置を埋め込む手術をします。その際の入院も3-4日です。効果がない場合は電極を抜きます。

○括約筋形成術:肛門の筋肉が断裂している場合に行います。下半身麻酔をして括約筋を縫い合わせます。10日程度の入院が必要です。

**いずれの治療も、すべての人が完全に失禁がなくなる、というわけではなく効果には個人差があります。また、現時点ではどの治療がどの様な人に効果があるかも明確ではありません。より効果があると考えられ、かつ侵襲が少ない治療から選択していきます。