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疾患情報

消化器外科

人工肛門(ストーマ)

人工肛門と合併症
 

人工肛門とは?
人工肛門とは、病気のため、手術で腸の病気の部分を切り取ったあと、腸内容(便やガスなど)を排出させる目的で、腹壁に孔をあけ、腸管に一部を開口したものです。
医療器具や器材を用いて人工的につくる肛門ではなく、腸に粘膜でつくられた便の排泄口です。
また、ストーマ(stoma)とは消化管や尿路を人為的に対外に誘導して造設した開放孔のことをいい、広義にはその他に生じた開放口も含みます。


合併症

1.脱出
人工肛門は粘膜が排便時に多少脱出してきますが、少しくらいの脱出は様子をみます。
しかし、ひどい脱出になると装具が付けにくくなり、腸粘膜を傷つけ難治性の潰瘍ができるようになるのでよくありません。処置としては装具の選択の見直しがあります。高度の脱出は手術を行います。

 

2.陥没
人工肛門が腹腔内に落ち込むことがあります。手術直後に縫った所がはずれて落ち込むのは危険ですが、それ以後のものは程度によってそう不自由がなければそのままで良く、不自由であれば手術を行います。

 

 

3.狭窄(きょうさく)
人工肛門の穴が小さくなったもので、周りの皮膚や組織が硬化し縮小した結果生じるものです。フィンガーブジー(指を入れて広げること)を行うと良いですが、自分ですると危険なこともありますので医師の指導を受けて下さい。
狭窄が皮膚のレベルであれば瘢痕(はんこん)部を切除して、腸管と皮膚を再縫合することで解除しますが、筋膜あるいはそれより口側まで狭窄があれば、人工肛門の位置を根本的に再建した方が良いです。

 


4.出血
人工肛門からの出血の多くは粘膜がすれて生じたただれによるもので、容易に止血するものは様子をみます。
装具が小さすぎて肛門を圧迫したり粘膜をはさんで潰瘍を形成したり、粘膜が切れる場合もありますので、少し大きめの装具を用いると良いです。またこのような症状があるときは医師の診察を受けて下さい。





5.ヘルニア
人工肛門周囲の皮膚が盛り上がっている時はが疑われます。
手術以外に処置法はありませんが、再手術が困難な時は
サポーターや幅の広いベルトで腹壁を補強する方法もあります。

 

 

6.腸閉塞
毎日あった排便が急になくなり、腹痛・腹満・吐き気などの症状が現われてくれば腸閉塞が疑われます。早めに医師の診察を受けて下さい。

 

 

 

 

 

 

7.腸穿孔洗腸の際に挿入したカテーテルによって腸穿孔を起こすことがありますので気をつけて下さい。コーンと呼ばれる円錐形のチップを用いると良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

8.皮膚障害
人工肛門周囲の皮膚炎はちょっとしたことで生じやすいのです。便や腸液が長い間皮膚に付いていたり、皮膚を不潔にしていたり、または装具や粘着剤が肌に合わない場合、かぶれて赤くただれたり、水疱になったりします。
皮膚障害を予防するには、
(1)人工肛門にあった装具をつける。
(2)清潔にする。
(3)ストーマの状況にあった皮膚保護剤を適切に使用する。
(4)過敏性の少ない皮膚保護剤を選択する。これらで予防的スキンケアが可能です。 
かぶれを起こした場合は軟膏を使用しますが、かぶれの原因で軟膏も違いますので、ひどい時は皮膚科医師の診察を受けて下さい。

 

 

  人工肛門に関するお悩みはストーマ外来にご相談ください。