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疾患情報

肛門科

痔・肛門疾患

直腸粘膜脱

 

直腸粘膜脱


 排便等のいきみにより、下部直腸の粘膜が肛門下部へ押し下げられて肛門から脱出した状態です。排便時にだけ脱出するものがありますが、ひどくなると常時脱出した状態になります。原因としては便秘症などの排便障害や会陰部の機能低下や肛門疾患の術後に良く認めます。

症状:
内痔核、脱肛に伴う症状と同様で、粘液のもれ、肛門出血、肛門の掻痒感、肛門の不快感を来したり肛門の重圧感、会陰深部の腫瘤感(しこりがある感じ)、残便感を訴える場合もあります。
診断:肛門鏡の挿入による観察や、粘膜の脱出を認めることで診断ができます。

治療:
排便習慣の改善を行いますが、十分な治療効果が現れない場合は、痔核根治術に準じて、粘膜切除術を行ったり、硫酸アルミニウム・タンニン酸注射(ALTA)を用いた硬化療法を行ったりします。