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疾患情報

肛門科

痔・肛門疾患

内外痔核(イボ痔)

痔核(俗称:いぼ痔)
 
【成因】
排便中・後に肛門から3〜4cm奥の部分が膨隆して発生します。
発生する場所により「内痔核」と「外痔核」に分かれます。通常痔核というと内痔核をさします。
 
 

【症状】

出血:
排便の前後で、痔核にうっ血(血がたまった状態)が起こり便等により、痔核表面にキズがつくと真っ赤な出血が起こります。

 
脱出:
痔核がひどくなると脱出が起こるようになります。そのひどさの目安としては、脱出するが時間が経つと自然と戻るのか(Ⅱ度)、指で押して戻すのか(Ⅲ度)が一つのポイントになります。ひどくなると手術の適応になります。
 
痛み:
内痔核の場合、普通は痛みがありません。しかし痔核が大きくなり肛門から脱出するようになり、痔核の脇が切れたり、脱出して戻らない(嵌頓痔核---かんとんじかく)病態になると痛みが生じます。
 

【治療】
保存療法

①  外用薬(軟膏、坐薬)
②  内服薬
 
注射療法
①  フェノールアーモンド(外来日帰りで可能)
0.5%のフェノールアーモンドオイルを1箇所の痔核につき約2~5ml注入します。適応は I~II(III)の痔核で易出血性の患者さんが、もっともよい適応になります。効果は速効性で出血はすぐに止まります。しかし持続期は、ほぼ 3~6ヶ月前後です。脱出症状への効果は薄いです。
 
②ALTA(アルタ)四段階注射法(1泊2日の入院が必要)
注射剤を痔核の上下極、痔核の直上に2箇所の計4ケ所に注入します。ただし根治性については結紮切除には及ばずII度の痔核ではかなりいい成績ですが、III度の痔核では1年で約15%の再発率が報告されています。比較的新しい薬剤のため10年、20年後の再発率はわかっていません。脱出のある痔核にも適応がありますが、重度内外痔核や他疾患を合併している場合には適応外になります。
 

 
【手術療法】・・・結紮切除術(約10日の入院が必要)

肛門周囲の皮膚から痔核の部分までを外科的に切除してしまうもので効果はほぼ永続的です(再発率:約1.8%)。1箇所あたり手術時間は約5~10分で、1症例あたり約15~30分程度で手術は終了します。効果の根治性は治療法の中で最も高いと判断されますが、欠点は術後の疼痛が他の治療法に比べてあること、術後の大量出血が約1%前後に発症すること、治癒までに約1〜2ヶ月かかる等の点です。