早期がん－内視鏡的治療

有茎性腫瘍

内視鏡的ポリープ切除術（ポリペクトミー）

無茎性腫瘍、平坦型腫瘍

内視鏡的粘膜切除術（EMR）
内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）

進行がん－手術治療

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術の利点としては、出血量が少なく輸血が不要なこと、手術創が小さいために術後の痛み、回復期間、美容の上で優れていることなどが上げられます。患者様への苦痛や侵襲が少ない手術を目指し、内視鏡外科手術手技に習熟した医師が治療にあたっています。

結腸がん

・結腸切除術

直腸がん

・肛門温存術

　・前方切除術
　・超低位前方切除術
　・括約筋間直腸切除術（ISR）

・直腸切断術、骨盤内臓全摘術　等

直腸がんの手術－肛門温存手術の新たな術式＜ISR＞

括約筋間直腸切除術（ISR）

肛門に近い下部直腸がん（歯状線から2cm以内にがん下縁を有する）に対し、内肛門括約筋を合併切除することにより肛門側切離端を確保し、永久的人工肛門を回避する術式。

特殊ながん

以下のがんに対しても、数多く診断・治療を行っております。

遺伝性大腸がん

若年発症の傾向があり、大腸がんの多発および他臓器の重複がんを高率に合併する
・家族性大腸腺腫症（FAP）
・リンチ症候群（遺伝性非ポリポーシス大腸癌；HNPCC）

炎症性がん：colitic cancer

慢性の炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎、クローン病、放射線性腸炎等）を母地に発生するがん

遠隔転移・再発の治療

遠隔転移（肝・肺・腹膜・遠隔リンパ節　等）

（骨盤内）局所再発

切除可能な場合は積極的な切除を考慮し手術を行います。
切除不能な場合は放射線療法と全身化学療法の単独または併用を考慮し治療します。

化学療法

術後補助化学療法

切除不能な転移・再発がんに対する化学療法

大腸癌治療ガイドラインやNCCN※ガイドライン（大腸がん）をもとに、患者様の状態や目的に合わせた外来化学療法を行っています。がん化学療法看護認定看護師がおり、副作用のコントロールなど医師と連携し、行っております。
※NCCN：National Comprehensive Cancer Network

放射線療法

根治的放射線療法

肛門管がん（扁平上皮がん）は他院と連携し、根治的化学放射線療法を行います。

補助放射線療法

直腸がん術後の再発抑制や術前の腫瘍量減量を目的に他院と連携し行います。

緩和的放射線療法

切除不能な進行再発大腸がんの症状緩和や延命を目的に他院と連携し行います。