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【検査科】アニサキス症について

2017-06-23
ブログ更新情報

こんにちは、検査科です。

熊本でも梅雨に入りジメジメした日が続くシーズンになりましたね。皆さんは、アニサキス症という言葉をご存知ですか?最近ネットニュースなどで度々話題になっています。

 

アニサキスとは、線虫類の仲間で体長約2~3㎝ほどの半透明色をした寄生虫です。主に魚介類の内臓や筋肉中に寄生し、それを人が食べることで感染して胃壁や腸壁に侵入します。

感染すると数時間で激しい腹痛、吐き気、嘔吐といった症状が現れます。場合によっては呼吸不全、意識消失などのアナフィラキシー症状を呈した症例も報告されています。

寄生されやすい魚としてはサバが最も多く、サンマやサケ、アジやイカなどごく身近な食材でも起こります。

 

治療法として胃アニサキス症では、胃内視鏡検査時に胃粘膜に穿入する虫体を見つけ、鉗子で摘出します。腸アニサキス症では対症療法が試みられ、場合により外科的処置が施されます。アニサキスが寄生すると痛みを伴い、時間も治療費もかかってしまいます。

 

そこで、アニサキスによる食中毒を予防する方法をいくつかご紹介します。

・-20℃で24時間以上冷凍処理する

・魚介類の生食は避ける(アニサキスの幼虫は60℃で1分以上加熱処理をすると死滅する)

・新鮮なうちに魚介類の内臓を摘出する

・目視で確認し、アニサキスを取り除く(アニサキスは目視出来るほどの大きさ)

などこれらを実践することで感染の予防になります。

 

厚生労働省HP内にも詳しく載っていますので、ぜひご覧になって下さい。

適切な処理を行うことでアニサキスはほぼ除去出来ますので、魚介類を食べる機会がある際はぜひ実践してみましょう。

 

厚労省HP:「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」(リンク)

 


タグ: 検査科
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