スタッフブログ
【放射線科】放射線被曝
2017-03-03
診療放射線技師(放射線管理士)の松本です。
写真はガラスバッジ(胸につけているUSBメモリみたいなやつ!)です。
患者さんに「それ何!」と久しぶりに聞かれました(少々マニアックな質問でした;笑)。
日常的に放射線を扱う部署に所属する医療従事者は被曝線量を管理されています。
放射線検査のところでは医療従事者が胸(女性は腹部)付近にUSBメモリみたいなものを付けています。USBメモリではなく放射線を連続的に計測する計測器=ガラスバッジと呼ばれる計測器です。
これは、個人用の放射線(レントゲン)被曝線量を計測するもので、毎月個人の放射線被曝線量の測定結果が送られてきます。これは職業被曝と呼ばれ、放射線診療従事者一般だと躯幹部で1年間に被曝限度(制限)が50ミリシーベルトなどと定められています。通常業務でこれを超えることはありませんが被曝線量を管理されているわけです。
一方患者さんは、医療被曝と呼ばれその被曝線量には制限がありません。
なぜ!・・・それは放射線被曝によるリスクよりも放射線を使った検査や治療を受けることで病気の発見や治療という利益が高いと判断された場合に行なうからです(正当化)。
しかし、むやみに放射線を使ってよいということは絶対にありません。使う場合には限りなく放射線被曝線量を低く抑えなければなりません(最適化)。
医療被曝に関しては、この正当化と最適化を厳重に守り日々業務を行なっています(もちろん職業被曝にも気をつけなければいけません)。
余談ですが私たちは1年間に自然界に存在する自然放射線より約2.4ミリシーベルト(世界平均)被曝しているのです。
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