診療科トピックス
災害時の排便障害(便秘・下痢)
2016-04-26
熊本地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
避難生活や余震の続く中での生活で不調を訴えられる方も増えておられると思います。
災害時に起こりやすい便通異常についてご説明します。
災害時の排便障害(便秘、下痢)
もともと消化器が弱い方のみならず、避難生活など生活の変化、余震が続く中での睡眠不足、食事が十分に摂れない、運動不足などで便秘や下痢などの排便障害になる方も多いと思われます。
便秘の原因
・ もともと便秘で排泄力が弱い、特に高齢の方など
・ 食事量の不足や規則的な食事が取れず腸の動きにくい(食事を摂ることで腸が動き便がが出る胃結腸反射がおきにくい)
・ トイレに行きにくい環境で我慢する
下痢の原因
・ 肉体的、精神的ストレス
予 防
・ 睡眠を十分とる
(出来るだけよく寝る 睡眠時間を取る こまめに体を休ませる)
・ 食事をなるべく規則正しく十分とる
(食物繊維を含む野菜・果物を摂るようにする。例えばバナナなど)
・ トイレを我慢せず行く
・ 体を動かす
(ストレッチやお腹を揉む便秘体操など)
病院の受診が必要な状態
・ 便が出ず、お腹が張って苦しい
・ 下痢がひどく体が弱ってきた
このような状態の時は我慢せずに医療機関を早目に受診してください。また、下痢の場合はノロウィルスなどの感染症の可能性もあるので、避難所の責任者やかかりつけの医師など直ぐに相談してください。
大腸肛門病センター高野病院では便秘・下痢などの排便障害の方の相談や診療を行っております。また、専門病院をご紹介いたします。
(4/26現在、診療を次の時間帯で受け付けております)
月~金 8:30-11:30 13:00-16:30
土・日 8:30-11:30
※熊本地震により保険証を持たずに避難している方※
保険医療機関等で保険証を提示できない場合には、
[1] 氏名、[2] 生年月日、[3] 連絡先(電話番号)、[4] 加入している医療保険者が分かる情報(被用者保険の場合は事業所名、国民健康保険の場合は住所及び組合名、後期高齢者医療制度の場合は住所)、 を伝えていただければ、保険証がなくても保険診療を受けることができます。
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